『活版印刷 三日月堂』と『Lugar Comn』

課題図書攻略に少し疲れたので、友人に教えてもらった『活版印刷日月堂』を読んでみた。ほしおさなえの本は『ヘビイチゴサナトリウム』を読んで以来なので、ずいぶん久しぶり。

友人の何人かは知っていると思うけれど、私は活版印刷に妙な執着をもっている。小学生の時に遊びにいっていた友だちの家の近所に小さな活版印刷の印刷所があって、前を通るたびに活字を観察していたからかもしれない。その印刷所の長女も同級生だったりして、お父さんが亡くなった時にすべて処分してしまったという話を母親から聞いた。つながっていれば、私が引き取ると言い出したかもしれない。

この本を紹介してくれた友人の一人は、このお話がとても好きで川越まで足を運んだらしい。私はといえば、何度も外れる活版印刷のワークショップに次回も応募してみようと決意を新たにした。

余韻の残るストーリーは嫌いじゃない。すでに入手済みだけど、続きは少しあいだをあけてからにしようかしら。

何の関連もないけれど、この本のBGMはJoao Donatoの『Lugar Comn』にした。と、こちらは課題曲が関係していたりもするのだけれど。1975年の名盤のひとつ。今日はずっとパワープレイになっていた。ポルトガル語を理解してみたい今日この頃。何度聴いても飽きない素敵なアルバムなのだった。

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