『少年が来る』『すべての、白いものたちの』

読書会の課題図書を読了。韓国の文学は初めて読んだ。会社の友人と韓国を歩いたのはかなり前のことになるが、といっても、民主化宣言から何年も経っていて、元気な国だなという印象を持ったことをよく覚えている。頓珍漢英語でコミュニケーションをとったり、友人と酔って口喧嘩になって笑われたり、慶州で知り合った旅行者と焼肉屋さんに突撃したり、といろいろなことがあった。

と、そんな思い出を作れるようになる前にはこんなことがあったのか、と『少年が来る』を読んであれこれ考えてしまった。古代朝鮮半島についてちょっとした興味を持っている私だが、もう少し近現代についても関心を持たなければいけないと思ってみたり。

『すべての、白いものたちの』の方は筆者の思いが詰まった詩的な内容。読後に余韻が残り、再読したくなるような雰囲気なのだった。X、というかTwitter時代にツイートの範囲で作品を発表している作家さんを思い出してみたり。

ハン・ガンの作品は読書会までにもう少し読んでみたい。

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