『ヒト、イヌと語る』

Eテレの『ワルイコ集まれ』の「好きの取り調べ室」で菊水さんが登場したときの話がとても興味深く、著作を読んでみたくなって入手した本。ヒトとイヌの共生関係は2万年とも3万年とも言われていること、進化の過程で表情筋を獲得していること、視線によるコミュニケーションができることなどなど、イヌと同居中の私には目が離せない内容なのだった。

いくつかすでに知っていた言葉が出てきて、それなりに学習しているじゃないかとほくそ笑んでみたりした。動物の幼少期の顔が可愛いのは攻撃性を回避するという目的があるからだ、というのはずいぶん昔にテレビの番組で学んだような気がするが、イヌの場合はパピー・ライセンスと呼ぶようだ。前脚を折って、遊びに誘うことをプレイ・バウと呼ぶというのは飲み友達との会話の中で学んでいたりする。

といっても、知らないことがたくさんあって、いろいろ学習しながら楽しく読んだ。イヌは体を南北に沿わせて排泄することを好むらしいこと、イヌは指差しを理解できること、衣食住をともにすることによってヒトとイヌは家族になれること、などなど、へーが満載なのだった。

この本に登場するのはスタンダードプードルだったりして、うちのわんこの仲良しさんの行動に同期するところがたくさんあって親近感がさらに増すことになった。

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