映画を観ようと渋谷のBunkamuraまで出かけた。時間があったので、「ピエール・アレシンスキー展」をのぞいてみた。
ベルギー現代美術を代表する作家の一人だそうで。混沌としたイメージで最初はよくわからなかったのだけれど、印刷を学んでいたこと、実は仙崖に影響を受けていたことなど、その背景を学習しながらゆっくり眺めていると、その世界観が少しずつわかってくる気がした。
航空図や手紙に上書きしてみたり、古い印刷機でエッチングの作品を刷ってみたり、独特な質感が素敵だった。アニメーションの絵コンテを思わせるような作品もなんともいい感じ。
マンホールキャップをそのまま写し取って構成しているものもあったのだけど、マンホールキャップマニアの友人が見たら喜ぶのではないかと。
写真撮影スポットにあったのは「デルフト周辺」という作品。デルフト散歩をしたことがある私だが、ちょっと難解な雰囲気だった。私には見えないものをたくさん感じられたんだろうな。
思いつきで眺めてみたのだけど、なんか素敵な時間になった。