『活版印刷三日月堂 雲の日記帳』

シリーズ完結編。何度応募しても外れてしまうので、いまだに活版体験ができないのだけれど、活字の棚とインキの匂いに憧れがあるのは、小学生のころの友人の家の向かいにあった小さな活版印刷所に刷り込まれた何かがある気がする。あそこも端物屋さんだった。

この物語でも語られているように、工芸品としての活版印刷もいいけれど、手間暇をかけて言葉を拾っていくということの重みは大切だなと思った。ツールやメディアの技術革新は進んでいるかもしれないが、そこに乗せられる言葉は希薄になっている気がする。

いろいろ思うことがあったお話だったのだけれど、なかなか思うように出力できない私がいる。少しずつでもアウトプットする癖をつけていくべきなのだな。

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キース・ヘリング生誕60年/表参道ヒルズ

帰りに寄り道をしてキース・ヘリングなアートを眺めてみた。自分のタイプかというとちょっと違うのだけれど、なんかいい感じ。

デザインフレームとしてのレコードはちょうどよいサイズなんだよな、と思ってみたりした。

写真撮影OKはありがたいのだけど、物販メインなのはちょっと残念。

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縄文/国立博物館

必ず行こうと決めていた国立博物館の特別展「縄文」。土器、土偶の有名どころが勢ぞろいで見どころ満載だった。といっても、屋外と館内の温度差に身体が音を上げてしまい、神経痛と戦いながらの鑑賞となってしまった。NHKの「歴史秘話ヒストリア」をたまたま見ていたおかげで、土器も土偶もそれなりにポイントをおさえることができた。

個人的にとても楽しみにしていたのは、火焔型土器を間近で見ること。このセンスはすごいなー、とただただ感心していた。ゆっくり眺められたおかげで、素朴な疑問がいくつか生まれてみたりして、いずれ勉強してみたい雰囲気。

土偶の世界観もとても素敵。そういえば小学生のときに調べたことがあって、って、それは埴輪だね、と自分で自分に突っ込みを入れていたり。

土器も土偶も私の知らないものがたくさんあって、とても楽しい時間となった。体調が万全のときにもう一度足を運ぶべきかも。

 

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火焔型土器の写真も撮らせてほしかったな。

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ビーマイベイビー/世田谷文学館

夏休みを利用して、気になっていた世田谷文学館の「Be My Baby, Mitsuo Shindo Retrospective」に足を運んできた。信藤三雄さんがアートディレクションしたジャケットやポスターが一面に展示されていた。

私、この人がかかわっているアーティストの音源をたくさん持っている。私の好みが同期しているのか、それとも私が知らず知らずに信藤さんに感化されているのか。といっても、ピチカートファイブとかMISIAとかコーネリアスとか、ど真ん中からは少し外れているようだけれど。

クレイジーケンバンドなんかをBGMにジャケットを眺めているのはなんとも心地よい感じ。LPレコードのサイズがデザインとしての落ち着きがいいよなー、と感じるのはおっさんだからしかたあるまい。

 

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ぶつぶつ

台風接近に伴う気圧の変化に身体が反応して持病の痛みが出始めた。ヤンゴンのお寺でずっこけて痛打した尾てい骨のあたりもまだ少し痛い。わーん。というわけで、温存しておいた塗り薬をここで使うことにした。

実は私を凹ませるには十分なパワーを持つ無邪気で無自覚な指摘から復活するにはまだまだ時間が必要な昨今で、肉体的、精神的に万全な状態にはほど遠い週末だったりする。反論したところで相互理解は不可能なわけで、まぁ私の気持ちが上がってくるのを待つしかない。

といっても、やりたいことはたくさんあるし、呆けてばかりもいられない。できる範囲でぼちぼち頑張りましょ。小心者の私だが、どこかで楽観的なのだな。

と、まぁぶつぶつ呟いてみるのもいい気分転換だ。

『歎異抄』

読書会の課題図書の1冊。まずは一気読み。

平易な言葉遣いで錆びついた私の古典読解の力でも読み進められた。印象に残ったところがいくつからあるので、課題図書のもう1冊を読み直してからもう一度読んでみよう。

ほかのものと比較すると、仏教の話は比較的すんなりと頭に収まる気がする。私は日本人なのだなと再認識してみたり。

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