<b>新札ウォッチング</b>

新千円札に初めてお目にかかった。
ちょっと好奇心に駆られ,ルーペでじっくり観察してみたりした。
何色使われているのか数えているうちにわからなくなったんだけど,細かい線が幾重にも重なっている。触ったときに盛り上がりが感じられるところは,UVシルク印刷のような加工がなされている。こんなに細かい加工ができるとは……。野口英世の目の部分をじっくり見ると,同心円で構成されていることがわかる。ちょっと不気味だなと思ったのは,たぶんこのせい。「千円」「1000」の文字が立体的に重なっている部分など,何がどうなっていることやら。
UV加工なんてよほどのことがないと採用できない身分からすると,新札の印刷に使われている技術の多様さには呆れるばかり。これの偽札を作るのはこれまで以上に難しいのではないか。
これ1枚の原価っていくらですかね……。なんて話になるのは,職業病というやつか。