<b>愛車の悲劇</b>

風邪を引いて,週末寝込んでしまった。
こういうときに限って,歓迎したくない訪問者がくる。
「○×新聞ですが……」
調子がよくないし,不機嫌に購読の意思はないと言おうとした瞬間,
「あのぉ,車にバイクをぶつけてしまいまして……」
ときた。がーん。そりゃないでしょ。
慌てて車の様子を見に行くと,ナンバープレートとバンパーにわずかな疵がある。
明らかに勤労学生とわかる新聞関係の人,むちゃくちゃ申し訳なさそうに,
「この車高いですよね……」
安くはないってば。大事に大事に乗っているわが愛車,そんなにいじめないでほしいもの。
ま,思いっきり目立つわけでもなく,錆びる場所でもないし,素直に謝ってきたので,許してあげることにする。

バイクの向きを変えるときには,ちゃんと後ろを確認してください。お願いします。