こっちも読んでみた。
ちょっと縁遠くなっちゃったので無理だろうけれど，関西育ちの知り合いに音読してもらいたい感じ。大阪人の友達たちの口調を思い出しながら読み進めたのだけれど，イントネーションとか息遣いとか，私が知らない言葉がいっぱい埋まっているんだろうなと思った。
実際にそんなふうに考えているんだろうなぁという長い文章には，ちょっと手こずった。できるだけ簡潔にしていかないと何を言いたいのかわからなくなっちゃう私には，うらやましい限りだったりする。
男と女の違いはあれ，しゃべることを拒否してしまう緑子の気持ちが少しわかる気がした。元来，人と話すのが嫌いではないくせに，うまく伝えられないことが怖くなったり，コミュニケーションが面倒になると，私は一言も言葉を出せなくなってしまったりする。突然機嫌が悪くなる難しい，面倒な奴だと思われるようだけど，そんなことないと伝えるのはとっても難しいのだ。ま，どうでもいいわけだけど。
ともあれ，この前読んだものよりは，あれこれ考えた本なのだった。
「空耳アワード2008」前半に笑う。後半も楽しみ。
今日の私のベストは，やっぱりSing。ずっと前から“泣いたわ”って聴こえてた。名作。
