『火あぶりにされたサンタクロース』

ちょっとしたきっかけがあってレヴィ=ストロースを読んでみたいと思ったところ、まずはこれだよと読書家に紹介された本。短い論文だけれどたいへん興味深い内容だった。クリスマスとかハロウィーンとか世間が浮き足立つイベントには無縁な私なので、横目で観察する程度の興味しかなかったわけだが、なるほどそういうことなのか、という感じ。とはいえ、自分たちを支配する米国的価値観というのは自分が思っているよりも深く浸透しているのかも知れない。

そういえば、数年前の12月24日に国際線に乗ったことがあって、「サンタクロースの邪魔をしないように日本まで安全に飛行します」という機長のアナウンスになかなかやるじゃないかと思ったことがあった。今だったらサンタクロースの位置を確認しながら微笑むことになるのかしら。

と、私もすっかりサンタクロースのファンタジーに取り込まれているわけだ。

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