『書物と貨幣の五千年史』

タイムラインで紹介されていた本を読んでみた。貨幣と書物を軸に現在を構成する入れ子状のブラックボックスを開けていくというお話。身近な話題でも気になっていたブラックボックス化、不可視化について再認識することもできてみたり。玉ねぎのように積み重なるブラックボックスを表面から少しずつ解いていくと、自分の視野が少しずつ広がっていくような感覚はなかなか楽しいもの。といっても、感覚的にしか理解できていないこと、読んだことのない本の数が指数関数的に増えてしまうのは困ったものだ。

この本でなるほどと思ったのが、「黙読革命」の話。黙読が普及したのは案外最近のことだったのか。と、私は音読も黙読も読む速度はあまり変わらない気がする。速読は苦手だけれど気にしない気にしない。

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