『レオナルド・ダ・ヴィンチ』

ウォルター・アイザックソンダ・ヴィンチのことを書いているのか、と書店店頭でみつけて入手していた本。遺された自筆メモをもとにダ・ヴィンチの生涯が描かれる。スティーブ・ジョブズの評伝も面白かったけれど、この本もとても楽しく夢中になって読破した。鏡文字の評価など、そう考えるとしっくりくるというのがあちこちに見つかった。本人にはその気はなかったのだろうけれど、時代の先をいく好奇心と想像力、妄想力には憧れる。印刷物の普及という時代背景が大きな影響をもつというのがとても興味深かった。アリストテレスダ・ヴィンチのような人は現代には存在しうるのか、とか思ったのだけれど、インターネットのような装置はその原動力になるのかしらね。「レオナルドが天才となった理由、すばらしく優秀という人々との違いは、その創造力だ。」という一文があって、なるほどと思った。

ダ・ヴィンチの絵の実物の何点かを実際に見たことがあるのだけれど、改めてじっくり向き合ってみたいもの。

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