休暇の記録:まとめ

昨日帰国して休暇もおしまい。


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帰宅して洗濯機を回したところで寝落ちしていた。帰りの便の隣の人から風邪をもらってしまったような雰囲気だったので薬を飲んで安静にしていたらなんとか持ち直した雰囲気。とりあえず歯医者に行くところからリスタートとなったわけだけど、担当医である院長先生がイギリス好きだということがわかりしばし盛り上がる。

いろいろな経験ができた今回の旅行(本当にいろいろなことがあった)。自分なりの課題も確認したりして、私的にはたいへん有意義なものとなった。

さて、次はどこへ行こうかしら。

休暇の記録:8日目

休暇も残りわずかとなり、さてどうしたものかと考えた末、本日はまずナショナルギャラリーをのぞいてみることにした。何点か見直して、そのからどこへ行くかまた考えようという感じ。

ナショナルギャラリーに足を運ぶのは3回目になるだろうか。わからなくなってもいいようにマップを入手して、とりあえずダ・ヴィンチのもとに。開館時間からそれほどたっていなかったので、人も少なくゆっくりながめられた。といっても、ダ・ヴィンチの企画展があるそうで、外されている作品もあったりして、ちょっと残念。そのあと、ラファエロとかフェルメールとかティツィアーノとか、周りに人が少ない環境でゆっくりゆっくりながめていた。ここにはあるのかな、というマイブームのころーの作品もしっかり見つけた。


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さらっと回るつもりがけっきょくかなり長居してしまったのだけど、気になる作品をもう1回観てみようかな、というにはかなりの人手になってきたので出口からトラファルガー広場に戻る。

と、ここに来たときとはまったく違う様相となっていた。道路はバリケードで封鎖され、広場にはBrexit反対派の人たちが集まり始めており、私は事態をようやく把握する。そういうタイミングだという雰囲気が街にあふれているわけでもないので、これもイギリス流なのか、という感じ。

そういうことなら、とビッグベンの近くまで歩いてみたのだけれど、観光客でごった返す雰囲気とはぜんぜん違うことになっていた。とはいえ、テームズ川クルーズには乗客がたくさんいたし、フルートのパフォーマンスをしている少年がいたり、ちょっと不思議な雰囲気だった。

そのまま移動してもよかったのだけれど、試しにと思ってトラファルガー広場に戻ってみると、ものすごい人数の人たちが集まってきていた。声を上げてアピールするグループに加えて、子どもといっしょだったり、犬を連れていたり、その場でパネルを作っている人がいたり、みなさんそれぞれのやりかたで参加しているのが印象的だった。日ごろ消極的な私はそれなりにいろいろ考えた。


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もう少し様子を見ていようかとも思ったけれど、お腹も空いたし、ほかのところはどうなっているのか気になったのでチャイナタウンでお昼にするかとピカデリーサーカスへ。と、すぐ近くなのにこちらは拍子抜けするくらいの土曜日のロンドンなのだった。あまりの人出にうんざりしてしまい、昼食をやめにしてチョコハンティングに方針変更。ノッティングヒルのチョコ屋さんを訪れた。ずいぶん前に来たお店なのだけれど、しっかり健在。試食してして、のキャラメルがとても美味しかった。

雨模様になったもののなんとかホテルの近くまで戻り、遅めの昼食とビールでひと息。レギュラーメニューにChicken KATSU Curryとあったので、これくださいと言ったら、店員さんにだよね? という微笑みを返された。


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今日のお散歩はここまで。

休暇の記録:7日目

ロンドンに着いて2日目。今日はカンタベリーに出かけてみることにした。ケンブリッジで英語の勉強をしているとき、週末になるとあちこち出歩いていたのだけど(家にいるなんてありえないよ、という家に滞在していたせいもあるけれど)、カテドラルがある、いわゆるcityと呼ばれるところはあとはカンタベリーくらいだね、という課題に応えてみた感じ。

行きはセント・パンクラス駅からの高速列車で1時間あまりのルートを選んで、午前11時にカンタベリーに着いた。


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左が出発で右が到着。カンタベリー駅には架線がない。この電車、架空線方式と第三軌条方式のハイブリッドになっているようだ(説得力のある証拠写真を撮っておけばよかった)。

カンタベリーはイギリス最大の巡礼地だそうで、カンタベリー大聖堂が有名なところ。ウエスト・ゲート・タワーを抜けて到着した大聖堂の外観は改修のまっただ中だった。ちょっと残念。とはいえ、内部は壮観そのものなのだった。老若男女のさまざまなグループに加えて、今日はケニアから来ている人たちがいるという案内があったり。


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しばらくぼんやりしてから次に向かったのが、聖アウグスティヌス修道院跡というところ。6世紀に建てられた教会の跡だそうで、歴史的な理由で廃墟になってしまったとのこと。奥が深い。


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大聖堂を中心としてコンパクトにまとまっているところなのだけど、私が持参したガイドブックの地図がざっくりしていてしかも少し古いことと、雨が降り始めたこともあって、博物館を冷やかしつつも少し早めに撤退を決める。

カンタベリーにはイースト、ウエストの2つの駅がある。ウエスト駅で降りたので帰りはイースト駅に向かってみることにした。イースト駅からはローカル線でロンドン、ヴィクトリア駅まで2時間くらいかかる。城壁の跡などもあったのだけれど、ロンドン行きがタイミングよく到着したので慌てて飛び乗った。


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ぼんやり車窓を楽しんで、ラッシュアワーの地下鉄を乗り継いでホテルに戻ったらそれなりの時間。イギリスの鉄道旅行を楽しんだ一日なのだった。

休暇の記録:6日目

エディンバラのホテルをチェックアウトして、本日は移動の日。事前に切符を取っておこうかと思っていたが、よくわからないことが多くて面倒になりアプリでブックは取りやめ、窓口で買おうと思ったら新システム導入に伴い研修のためクローズ、というぐあいでけっきょく当日窓口に並んだ。外国の鉄道を利用するのは初めてではないけれど、毎回段取りがわからなくなり誰かに教えを乞うことになる。これも語学の訓練訓練。

エディンバラ発ロンドン、キングスクロス行きは定刻どおり出発。4時間あまりの車窓の風景を楽しんだ。ロンドンに近づくにつれて見慣れた光景になってほっとする。


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ロンドンに着けば一安心。最初はちょっと戸惑ったけれど、オイスターカードにチャージして今回も滞在先に選んだパディントン駅近くのホテルに無事チェックインできた。と、今回のホテルのシングルというのはきれいだけれどもずいぶん狭い。友人とだったら許されない雰囲気。

さて、少し時間があったので、お土産ミッションをこなすために大英博物館にさっそうと出かけた(そのわりにはしっかり道を間違えた)。

大英博物館に夢中になると際限がなくなるので、今日のところはこれまでまともに開いていたことがない日本の展示室をのぞいてみることに。タイミングがあえば漫画特集を見たかったのだけれど。日本展示室は展示内容に工夫を加えたようで、『三つ目がとおる』がしれっと置いてあったりしてなんかおもしろかった。ヨーロッパの人たちは鎧のほうが好きなようだけど(エディンバラの博物館にも鎧を熱心にスケッチしている人がいた)。


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本日のミッションは無事終了。

休暇の記録:5日目

今日は今回の旅行の目的といってもよい「ロスリン礼拝堂」に足を伸ばしてみることにした。ロスリンを含むスコットランドアイルランドの境目を周遊するツアーに参加しようと思ってみたものの、残念なことに催行されず。窓口のあんちゃんのOMGが印象的だったが、サボれるわけがないという声が聞こえた。

時刻表は持ち帰っていたわりには朝食をのんびりとっていたため、けっきょくばたばたと出発。ちょうどくらいにバス停に着いて、「ロスリンに行きますよね」と確認したら、運転手さんに⁇?という顔をされた。しまった、RosslynのLの発音だ。むむむ。油断するとこれだ。

なんとかバスをつかまえて、シティセンターの渋滞と舗装のあまりよくない道を揺られること50分。ロスリン礼拝堂に着いた。『ダ・ヴィンチ・コード』に出てくるあそこである。修復されているとはいえ、その雰囲気はなんとも素敵。盛り上がった。


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バスの時間に合わせてのんびりして、エディンバラ市街に戻る。さてどうしよう。

海もいいんじゃないというアドバイスがあったので、オーシャン・ターミナルにある英国王室の船として活躍したいというThe Royal Yacht Britaniaを見学した。女王も利用していたという豪華な船なわけだけど、「サンダーバード」を生み出すだけあって(かどうかはわからないけれど)、いちいちかっこいい船なのだった。子供のころにこれを見ていたら、私はずいぶん憧れたに違いない。


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再びシティセンターに戻るも何とも中途半端な時間。ちょうどいいやと国立スコットランド美術館を再訪する。やっぱりコローが好きに加えて、前回見落としていた作品を改めてゆっくりながめた。


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昨日ほどではないけれど、気が付くと今日もそこそこ歩いていた。

休暇の記録:4日目

今日はちょっとだけ早めにホテルを出て、ホリルード公園を散歩してみることにした。エディンバラ市街からほど近い丘である。Arthur's Seat,アーサー王玉座と名付けられていたり。『地球の歩き方』によれば、ちょっとしたトレッキングコースかなと理解して、お水とおやつを持ってピクニック気分で出かけた感じ。滞在中のホテルからふもとまでは歩いて20分ほど。Main Pathと書かれた表示に従っていくと、すぐにそこそこ急な山道で、「平坦で歩きやすい」ルートはどこにあるのだ、となった。とはいえ、そこに坂道があれば行ってみるのが私の習性なわけで、めげずに歩いた。アーサーズ・シートへのクライマックスは最後のアタック。むき出しの岩盤にとりついてムキになって登頂した。時間が早かったこともあって、丘、というか山頂付近はガスっていたりしたのだけれど、しばらくすると眼下のすばらしい風景を目にすることができた。上着バックパックにしまったりしていたのだけど、この時点で私は汗だく。おやつでのんびりする気にもなれず、水を補給して降りることに。


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パノラマ写真も撮ってみた。

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ガイドブックによれば下りは崖沿いのルートがよいとあったが、残念ながら落石の危険大で閉鎖中。そのまま引き返すことにした。といっても、ふもと近くに聖アンソニー礼拝堂という教会の痕跡が残っていて、廃墟マニアでもある私は大いに盛り上がっていた。


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ホテルに戻ってシャワーを浴びたところで今日は終わりにしてもいいかと思ったのだけど、まぁそうはならない私、ひといき入れてスコットランド現代美術館に行ってみることに。少し離れたところにあるのだが、交通機関ですぐ近くまでは行かないようなので、まぁいっかと歩いてみた。

現代美術館は2館に分かれていて、1館はイギリスによくある寄付歓迎のフリーアドミッション。そんなに大きくないけれど、ピカソ、ダリ、ミロという感じの相当素敵なラインアップだった。いかにもといった出立のアーティスト然とした日本人がなんか熱心におしゃべりしていた。


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もう1館の方はコラージュをテーマにした企画展が開催中で、有料なんですがと指摘されてちょっと慌てた。この展示、古いものから新しいものまでいい感じに整理されていて、なんかとても素敵だった。セックス・ピストルズというおっさんほいほい的なものがロンドンから来ていたりして、私は運がいいと悦に入っていたことは言うまでもない。


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帰りもだらだら歩いて、The Sir Arthur Conan Doyle Centre(イギリスなのでcentre)というのを見つけてみたり、近所の教会を少しだけのぞかせていただいたり。

さすがに疲れてホテル近くのインド料理屋さんでご飯を食べて帰還。シャワー(雨)もきたことだし、今日のところはこのへんで勘弁してあげますかね。


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休暇の記録:3日目

エジンバラ3日目。今日はいつものように博物館、美術館巡りにすることにした。

まずスコットランド国立博物館に開館直後に突撃した。さてどうしよう、やっぱりマップがあるといいなときょろきょろしていると、警備のおじさんが日本語版あるよと案内してくれたりして、どこでもそうなんだけど旅行者に親切でありがたいかぎり。

この博物館、6フロアもあるそれなりに大きなところなのだけれど、その展示方法はとても工夫されていて飽きることがなかった。吹き抜けの回廊を囲むような建物を生物学、文化人類学、科学、工学という感じでに垂直に分類して、それぞれが水平方向に隣接している。化石のように横にトーテムポールがあって、その隣が服飾、さらにその隣が蒸気機関という感じ。それぞれ子どもが楽しめるような仕掛けがあったり、動くエンジニアリングモデルがあったりと、体系立ててあるような、とりあえず好きに並べてみたような、混沌とした雰囲気がとても楽しい。ロンドンの博物館で感じるようなコレクションマニアな気質はスコットランドも同じなのかも知れない。

「何かを作る」部には蒸気機関の隣に「ドリー」がいたりして(あのドリーですよね)、そりゃそーだけどさ、と驚くやらあきれるやら。


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東京国立博物館と東京科学博物館、それに国立民族博物館をごちゃ混ぜにして、それらを「生きる」「暮らす」「作る」といった分類で構成しなおしてみた感じはすばらしいと思った。散漫、かつ偏向した興味をもつ私のような人間は何度でも通えるところ。
さて、次は美術館だぜ、と歩き出したところに図書館があり、企画展もあるよと案内されていたので、迷わず突撃。古い文献がところ狭しと展示されていた。「普通に読めるね」という会話が聞こえてきたり。


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寄り道のあとは迷わず国立スコットランド美術館へ。回収中で展示室が一部閉鎖されていたようだけれど、不勉強な私でも一目でわかるラファエロレンブラントボッティチェリティツィアーノらの名画が盛りだくさん。これ知ってるな、はフェルメールだったり。これ好きだな、というのはやっぱりコローだった。何か波長のあうところがあるのかもしれない。友人が好きそうな美女も何人かいた。そういえば、「ねぇ、これ写真みたいだよね」と突然声をかけられてびっくりしたり。


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美術館でコーヒーブレークしたらまだ元気だったので、お勧めだと教えてもらったカールトン・ヒルに行ってみた。天文台があったというところで、海まで見渡せてとても気持ちいいところなのだった。


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本日のお散歩はここまでで、犬好き、ハリーポッター好きな人向けのサービスショットを撮って夕飯はウィスキーバーにチャレンジ。よくわからない私にお店の人たちはとても親切にしてくれた。それなりに贅沢をしてしまったけれど、混んでいるところは嫌だなと少し奥まったお店に突撃して大正解。ラムがとても美味しかった。イギリスのご飯はだめだ、という偏見をぬぐえない人は来なくていい。


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と、なんか長くなってしまったのは、ウィスキー2杯のせいだったりする。