『創造する心』

マーヴィン・ミンスキーのエッセイ集でアラン・ケイの寄稿もあるというのでさっそく読んでみた。『心の社会』は数ページめくってみた程度なわけだけど、この本は最後まできちんと目を通すことができた。自分的に理解も納得もできていなかったことをいくつも見事に語ってくれている。たいへん勉強になった。

実際に触ったこともないのになぜかコンピュータ、というか情報系に興味をもち、高校進学もそっちの方向でどうだろうか、と担任でもないのに当時いろいろ話していた教師に相談したことがあったことを思い出した。あのときは、その問題は後回しにして普通科に行ってもう一度考えよと言われたような。技術者になれたわけではないが、現状を見直してみると、けっきょくそっち方面に自分のベクトルが向いていたことになりそうだ。あのときミンスキーのような先生に出会っていたら、私の人生は少しは変わっていたかもしれない。

おもしろい本でした。

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