『デジタル生存競争』

ちょっと興味があったので読んでいた。勉強不足でダグラス・ラシャコフという人をよく知らなかったのだけど、著者紹介も著作が上がっているだけで、人となりがわかる説明がなかったりして、一言で説明するのは難しいらしい。

世代的にも個人的にも技術というのに興味をもって生きてきた私だが、もともとオンラインコミュニケーションが(というか、そもそも人とのコミュニケーションが)苦手で、インターネットの普及とともにその傾向が増していたりして、なんか筆者が訴えたいことがよくわかる気がする。昨今、SNSも生存確認のために更新するくらいだったりしているのは、自分なりに得体の知れない何かに気がついているのかもしれない。楽観的で性善説に立つ傾向が強い私のような人間には、今日テクノロジーと言われるもののネガティブな面を意識しながら付き合っていかねば、と思ったのだった。こんなに住みにくい世界になるとは想像していなかった。

平日の昼間のため、ちょっと出かけるのは難しいが、著者の来日して講演が予定されている。動画を送ってもらうようにしたので、どんな内容になるか、楽しみにしておこう。

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