『百年の孤独』『キルプの軍団』

読書会の課題図書であるガルシア=マルケスの『百年の孤独』を読んでいた。登場人物が多くて頭がこんがらがってしまったので、読了後に見直しながら自分なりに家系図を作ってみて、ようやく内容が整理できたような。

南米でひとくくりにする気はないが、ペルーを旅したときの光景がフラッシュバックしていた。征服前の建造物を完全に破壊することなく、堅牢な教会を建てていたりして、キリスト教はずいぶん強引に布教したのだなと思えるわりに、とても敬虔な人たちが多いのだなと感じてみたりして、混沌とした雰囲気はそういうところからも生まれるのだなと思っていたのだった。

背景はともかく、『百年の孤独』を読みながら思っていたのは家族のつながりだった。単純とはいえない我が家の状況はここにはまるのかな、なんてことを考えながら読み進めていた。

百年の孤独』を読みながらふと頭に浮かんだのが大江健三郎だったりした。たまたま積んでいたせいだと思うのだけど、マルケスに続いて『キルプの軍団』も読んでみた。実は初めてだったりして、解説まで読んだところで代表作ではないことを知った。直感で手にしてしまうという私によくあるパターンなのだった。まったく勉強不足でこの本で取り上げてられているディケンズをよく知らないまま読み進めてみたり。こういう感じなのか。マルケスを読むのにずいぶん苦労したのに対して、素直に一気に読めたのは、ネイティブ言語の違いなのかもしれない。

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